くまのプーさん(私が思う10の魅力)

 

"Once upon a time, a very long time ago, Winnie-the-Pooh lived in a forest...."
「昔々、ずっと前に、ウィニー・ザ・プーは森に住んでいました。」

くまのプーさん(Winnie-the-Pooh)としてよく知られている「くまのぬいぐるみ」と「彼の仲間たち」が初めて読者に紹介されて、およそ100年になります。

プーがピグレットと狩をしたり、イーヨーの誕生日にプレゼントしたり、クリストファー・ロビンと森の仲間たちみんなで「北極」を探しに出かけたり、どのエピソードにも彼の魅力が引き出されています。

A.A.ミルンは彼の一人息子、クリストファー・ロビンのためにこの本を書きました。

アーネスト・H.シェパード氏の物語にとてもマッチした挿絵の効果もあり、この本は現在でも児童文学の高い位置を占めています。

 

この本はプーさんの住む森の中で起こった出来事が10のエピソードとして収められています。簡単な内容を順を追って見ていきましょう。

 

【魅力①】物語冒頭における「つかみ」

Once upon a time, a very long time ago now, about last Friday, Winnie-the-Pooh lived in a forest all by himself under the name of Sanders.

昔々、ずっと昔、この前の金曜日頃、ウィニー・ザ・プーはサンダースという名のもとで森の中に一人ぼっちで住んでいました。

クリストファー・ロビンはぬいぐるみの「プー」についてのお話を何かしてくれるようにお父さんに頼むところから物語が始まります・・・

この文章はその物語の冒頭の部分です。物語によくある「昔々」から始まりますが、すかさず、「先週の金曜日」としているところが「読者」の心をグッ!とつかんでいますね。「話芸」の「つかみ」の部分です。

 

【魅力②】挿絵と文章表記

第1章、プーさんが風船で「はちみつ」を取りに行くお話に出てくる1場面です。

ある日、プーさんが散歩に出かけると、「ブーン!」という音が聞こえてきました。

「ブーン!」という音がするということは、ミツバチがいるということ、

ミツバチがいるということは、「はちみつ」があるということ。

はちみつが大好きなプーさんは「はちみつ」を追って、木に登りました。

 

プーさんが木に登っていく様子の「挿絵と文章」に読者は誰でも納得するのではないでしょうか。。

 

【魅力③】会話でのプーの反応

"Is anybody at home?"
There was a sudden scuffling noise from inside the hole, and then silence.
"What I said was, 'Is anybody at home?'" called out Pooh very loudly.
"No!" said a voice; and then added, "you needn't shout so loud. I heard you quite well the first time."
"Bother!" said Pooh.
"Isn't there anybody here at all?"
"Nobody."

「誰かいる?」
突然あわてて走る音が穴の中から聞こえて、静かになりました。
「誰かいる?」って言ったんだよ。プーは大声で叫びました。
「誰もいない!」と声がして、「そんなに怒鳴らないでよ。初めから聞こえてるよ。」と、付け加えました。
「ちぇっ! ここには本当に誰もいないの?」と、プー。
「誰もいないよ。」

プーさんがラビットの家を訪問したときの会話です。「誰かいる?」と呼びかけると、「誰もいないよ。」と返事が返ってきました。プーさんは「だれもいないんだ。」と思ってしまうのです。このやり取りは何となく子供の頃を思い出しませんか?

 

【魅力④】難しい単語に遭遇したプー

"The thing to do is as follows. First, Issue a Reward. Then ー"
"Just a moment," said Pooh, holding up his paw.
"What do we do to this ー what you were saying? You sneezed just as you were going to tell me."

「最初にすることは、これだ。まず、賞金をだして、それからー」
「ちょっと待って、」プーは手を挙げて、「僕らがすべきことは、君は何て言ったの?君が言おうとした時、君はくしゃみしたよ。」

イーヨーの尻尾がないので、プーさんが探しにいくというお話です。まず、物知りの「アウル」の家に行き、彼に相談します。アウルのセリフの中の「Issue」に注目してください。プーは「Issue」という単語が分からず、Atishoo(クシュン)のことだと思って、「くしゃみ」をした、と言っています。面白い発想ですね。

 

【魅力⑤】ピグレットが「ヘファランプ」に遭遇したときの驚き

"Help, help!" cried Piglet, "a Heffalump, a Horrible Heffalump!" and he scampered off as hard as he could, still crying out, "Help, help, a Herrible Hoffalump! Hoff, Hoff, a Hellible Horralump! Holl, Holl, a Hoffable Hellerump!"

「助けて、助けて!ヘファランプだ、恐ろしいヘファランプだ!」と叫びました。彼は出来る限り小走りで走り、「助けて、助けて!ヘファランプ、恐ろしいヘファランプ!ホフ、ホフ、ヘリブル ホラランプ!ホル、ホル、ホファブル ヘレランプ!」と叫びました。

プーが頭からすっぽりとツボをかぶった姿を見て、ピグレットは驚きのあまり気が動転しています。「ヘファランプ」が「ホラランプ」になったり、「テリブル」が「ヘリブル」になったり・・・

 

【魅力⑥】イーヨーは誕生日のプレゼントをももらいます

今日はイーヨーの誕生日です。でも、イーヨーは誰からもプレゼントをもらえず、ますます憂うつそうにしています。見かねたプーはピグレットに相談して、それぞれプレゼントを準備します。プーさんは「はちみつの入ったツボ」、ピグレットは「赤い風船」。

ところが、プーは「はちみつ」を見ているうちに食べたくなり、ツボに入っていた「はちみつ」を全部食べてしまいます。一方、ピグレットは赤い風船を抱えて、大急ぎでイーヨーのところに向かいますが、途中で転んで、風船は割れてしまいます。

Eeyore picked the balloon up with his teeth, and placed it carefully in the pot; picked it out and put it on the ground; and then picked it up again and put it carefully back.

イーヨーは歯で風船をつまみ、注意深くツボの中に入れては、取り出し、地面に置いて、再びつまんでは、注意深くツボに戻していました。

結局、プーは「物を入れるための役に立つツボ」、ピグレットは「役に立つツボに入れる物」をイーヨーにプレゼントしたのです。

 

【魅力⑦】ピグレットがカンがのポケットに入ったときの様子

"If this is flying I shall never take to it,"

「もしこれが飛ぶってことなら、絶対に好きになれないな。」

 

「カンガ」というのは、カンガルーのお母さんです。息子の名前は「ルー」。これは「ルー」の代わりに「ピグレット」がカンガのポケットに入ったときの場面です。カンガがピョンピョン跳ねるたびに、ピグレットの声も跳ねています。

 

【魅力⑧】森のみんなで「北極」を探しに「探検」に出かけます

"Pooh," he said, "where didyou find that pole?"
Pooh looked at the pole in his hands.
"I just fine it," he said. "I thought it ought to be useful. I just picked it up."
"Pooh," said Christofer Robin solemnly, "the Expedition is over. You have found the North Pole!"

「プー、どこでその棒見つけた?」彼は言いました。
プーは手に持っていた棒を見ました。
「見つけただけ。役に立つと思って、拾ったんだ。」彼は言いました。
「プー、「探検」は終わりだ。君が「北極」を見つけたんだよ。」クリストファー・ロビンは重々しく言いました。

みんなで「北極」を見つけに「探検」に出かけます。途中で「ルー」が小川に落ちて、みんなで助けようとしますが、プーは川下に行って、「棒」を拾って、浅くなったところにその「棒」を横たえて、「ルー」を助け出しました。「北極」が何か知らなかったクリストファー・ロビンはプーの持っている「棒」を「北極(North Pole)だと思って、「探検」が終わります。

 

【魅力⑨】大雨の中、プーは勇敢にもピグレットを救出します

It was a Special Pencil Case. There were pencils in it marked "B" for Bear, and pencils marked "HB" for Helping Bear, and pencils marked "BB" for Brave Bear.

それは「特別な鉛筆入れ」でした。中には Bear(クマ)の「B」のマークの有る鉛筆が入っていました。Helping Bear(人助けのクマ)の「HB」や Brave Bear(勇敢なクマ)の「BB」も入っていました。

雨が降り続いて、ピグレットはビンに「メッセージ」をつめて、流します。それを拾ったプーさんはツボにまたがって、クリストファー・ロビンのところへ行き、一緒にピグレットの救出に向かいます。その勇敢なプーの功績を讃えて、クリストファー・ロビンはパーティを開き、プーにプレゼントを贈ります。それは「鉛筆」の入った「ケース」で「B」や「HB」「BB」の鉛筆を見て、プーは自分の都合のいいように解釈しています。

 

【魅力⑩】パーティのあと、プーとピグレットが帰り道で・・・

"When you wake up in the morning, Pooh," said Piglet at last, "what's the first thing you say to yourself?"
"What's for breakfast?" said Pooh. "What do you say, Piglet?"
"I say, I wonder what's going to happen exciting today?" said Piglet.
Pooh nodded thoughtfully.
"It's the same thing," he said.

「プー、朝、目覚めたときに最初に何て言う?」とうとうピグレットが言いました。
「朝食なにかな?」プーは言いました。「ピグレット、君は何て言う?」
「今日はどんな面白いことが起こるだろうかって言うよ。」ピグレットは言いました。
「同じことだよ。」彼は言いました。

プーさんはどうやら、「「食べ物」にしか興味がないようです。それにしても、ピグレットの言葉は私達の心に永遠に残ることでしょう。

いかがでしたか。「くまのプーさん」をぜひ「原書」で読んでみてください。他にもまだ、あなたにしか発見できないような魅力があると思います。

洋書は本屋にあまり置いていないので、私は「アマゾン」で購入しています。

プーさんの物語は別のサイトで「全訳」が読めます。よかったらどうぞ!

【くまのプーさん】およそ1世紀も前に書かれた本

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