英語を勉強していると、ときどき疑問に思うことがあります。
・昨日、私はデパートに買い物に行った。
I went shopping at the department store yesterday.
・今年の冬、北海道にスキーに行こう。
I will go skiing in Hokkaido this winter.
・彼は川に魚釣りに行った。
He went fishing in the river.
どうして、go ~ing の後の前置詞に to を使わないのでしょうか。
go ~ing = 〇〇しに行く
英語の「 go ~ing 」は、「〇〇しに行く」という表現ですが、そのまま覚えると、次に続く「場所」の前置詞に to を使うのが自然、という間違いをしがちです。
デパートに買い物に行く
→ go shopping to the department store
北海道にスキーに行く
→ go skiing to Hokkaido
川に魚釣りに行く
→ go fishing to the river
でも、これは間違いです。
正しくは、「 go ~ing 」だけを、「〇〇しに行く」と覚えるのではなく、
go(行く) + shopping at the shop
(その店で買い物をする)
go(行く) + skiing in Hokkaido
(北海道でスキーをする)
go(行く) + fishing in the river
(川で魚釣りをする)
のように、「デパートで買い物をする」という一つの「まとまり」に go が付くと考えるのが正解です。
つまり、shopping(買い物をする) の次は「どこに?」ではなく、「どこで?」と発想すると分かりやすいと思います。
go ~ing = 出かけて〇〇する
英語の「 go ~ing 」は、「出かけて〇〇する」と覚えたらどうでしょうか。
go shopping(出かけて買い物をする)
+ at the shop(その店で)
go skiing(出かけてスキーをする)
+ in Hokkaido(北海道で) go fishing(出かけて魚釣りをする)
+ in the river(川で)
英語の「 go ~ing 」は、さらにもう一つ、注意することがあります。
「昨日、デパートに買い物に行ったけど、閉まっていた。」
I went shopping at the department store, but it was closed.
日本語のほうは普通に自然な文章ですが、英文のほうは、何かヘン?、だと思いませんか。
I went shopping(出かけて買い物をした) at the department store(デパートで) + but it was closed(でも閉まっていて買い物ができなかった)
「買い物をした」のに「買い物をしなかった」という部分がヘンなのです。
つまり、I went shopping と、過去形を使うと「実際に買い物をした」ことになるのです。
I went ~ing という過去形の表現は「実際に行った」場合のみ使われる表現なのです。
だから正解は、I went to the department store for shopping, but it was closed. となります。
日本語の「あいまい」さに比べて、英語のほうは本当に「細かい」ことに気付かされます。