アルバム(8)

桜の気持ち

 

 

詩: 椎由怜太
曲: 米島 勉

 

君を見てると何だか 淋しそうに見えます
枝にとまった小鳥だけが
君の僅かな話し相手
淋しいね 淋しいね だけど君は知っている
やがて本当の春を迎えて
人の心が暖かくなることを
君はその日をじっと待っている

今の君はとても 誇らしげに見えます
狂おしいほどに 花を咲かせて
道行く誰もが 君を見上げて
明日への旅立ちを 夢見る人もいれば
友との別れを惜しむ人もいる
色んな思いを人に与えて
君は悠然とそこに立っている

 

やがて君はもうすぐ終わりを告げるでしょう
風に吹かれて 雨に打たれて
散りゆく花に包まれながら
人は何を感じる
君の儚さを見て
自分の人生と重ねるのでしょうか
生きる喜びを噛みしめるのでしょうか
君との別れが 涙を誘う

 

二人の季節

 

 

詩: 椎由怜太
曲: 米島 勉

 

暖かい春が来て
野原に花が咲き乱れ
二人で見つけた小さなつくしを
数えてるうちにいつのまにか
話も弾んでいました

眩しいお日様も
今はもう西に沈むころ
川の流れに映った夕陽を
眺めてるうちにいつのまにか
夏も過ぎていました

 

眠れない長い夜
私は手紙を書きました
昨日会ったばかりなのに
秋の風は淋しすぎて
あなたに手紙を書きました

冷たい風の中
手と手を重ねて歩いていました
あなたのほっぺがやけに赤くて
震えてるうちに
長い長い冬もどこかへ去っていました

春夏秋冬とめぐる季節の中で
あなたはいつまでも変わらないでください

 

夢のひとこま

 

二人で過ごした日々の出来事が
今では遠い思い出の中 夢のひとこま
夢ならいい加減に覚めてもいい頃
こんな日が来るなんて思ってもみなかった

あなたのその愛に包まれた毎日は
明日もその次の日も来ると信じていたのに
ある日突然まるで嘘のように
幸せだった日々に終わりが来る
二人で同じ道を歩いて行くと誓った
あの約束は上辺だけの言葉

 

あなたの優しさにあふれていた時を
青い青い空だと信じていたのに
ある日突然まるで嘘のように
幸せだった日々に終わりが来る
二人で同じ道を歩いて行くと誓った
あの約束は上辺だけの言葉

 

君の願い

 

 

詩: 椎由怜太
曲: 米島 勉

 

きれいな海が見たいと
君はいつも言っていた
沈む夕陽赤く 見えなくなるまで

大きな部屋が欲しいと
君はいつも言っていた
部屋の隅には白いグランドピアノ

君の願いのすべてが
叶うといいね
生きているだけの僕が
小さく見える

 

遠くへ旅に出たいと
君はいつも言っていた
今の自分をもう一度 見つめてみたいから

心休まる音楽
映画を観ての語らい
知識あふれる本を
いつもそばに置いて

君の願いのすべてが
叶うといいね
生きているだけの僕が
小さく見える

 

明日へのメッセージ

 

 

詩: 椎由怜太
曲: 米島 勉

 

何気ない毎日の出来事が
驚きや喜び・悲しみに縁取られ
いつの日か思い出に変わる日が
きっと来る だけどそれもほんのつかの間
人は忘れることで明日を迎えられる
そして今日という日を未来に繋いで行ける

今はまだ流されるままに日々を過ごして
何もないはずなのに夢を追いかけてる
そんな僕の心に聴こえてくる声は
「今を強く生きなさい。
それが明日への確かなメッセージ」

 

何気ない毎日が来るたびに
心ではそんな喜びを忘れて
雨の中傘をさして歩こう
風の中背中を丸めて歩こう
人は何事もなく明日を迎えられる
そして今日という日を未来に繋いで行ける

 

むなしい朝

 

 

詩: 椎由怜太
曲: 米島 勉

 

むなしい朝が来て 嫌なことばかり
いつも愛が終われば こうなる運命

時を戻せたら 何が変わるというの
どうにもならないことは 分かっているのに

テーブルの上に ワイングラス2つ
君は何を考えているの
途切れた会話と 君の丸い影が
揺れているよ

 

いくつの夜を 過ごせばいいの?
君をわすれるまでに
時が流れて 何もかも忘れて
思い出になる日が来るの?

むなしい朝が来て 嫌なことばかり
いつも愛が終われば こうなる運命