「 friendly 」という語について書き留めておきます。
「 friend 」が形容詞に変化した語であるし、「友」という言葉が含まれるのは当たり前だと思いますが、
「 friendly 」という単語は「友達の」とか「友好的な」という意味だけには留まりません。
「 friendly 」には「 friend 」をはるかに上回る「意味」があります。
ごく一般的な意味では
友達のような、優しい、親切な(人に関して)
友達にふさわしい、信頼できる(態度や言葉に関して)
心地良い、ホッとできる(場所や雰囲気に関して)
使いやすい、扱いやすい、分かりやすい(道具等に関して)
人懐こい(動物に関して)
「友好的な」という言葉を使わなくても、何となく「和らいだ」雰囲気のある「言葉」ですよね。
「 friendly conversation 」と言えば「和やかな会話」のことだし、「 friendly get-together 」は「気楽な集まり」のこと。
「 friendly shower 」といえば、「恵みの雨」のことです。
「 access friendly 」といえば「利用しやすい」の意味になり、「 age friendly 」は「高齢者にやさしい」という意味になります。
その他にも、
wallet-friendly お財布にやさしい
nature-friendly 環境にやさしい
family-friendly 家族連れにやさしい
のような使い方もあります。
kid-friendly game といえば、「子供向けのゲーム」のことです。
「 tatoo friendly hot spring 」といえば、「入れ墨をしている方でも入れる温泉」のことですよね。
「 friendly 」という単語は「友達」から発想できるすべての意味を併せ持ったとても味わいのある単語だと思います。