桜の気持ち

君を見てると何だか 淋しそうに見えます
枝にとまった小鳥だけが
君の僅かな話し相手
淋しいね 淋しいね だけど君は知っている
やがて本当の春を迎えて
人の心が暖かくなることを
君はその日をじっと待っている

今の君はとても 誇らしげに見えます
狂おしいほどに 花を咲かせて
道行く誰もが 君を見上げて
明日への旅立ちを 夢見る人もいれば
友との別れを惜しむ人もいる
色んな思いを人に与えて
君は悠然とそこに立っている

やがて君はもうすぐ終わりを告げるでしょう
風に吹かれて 雨に打たれて
散りゆく花に包まれながら
人は何を感じる
君の儚さを見て
自分の人生と重ねるのでしょうか
生きる喜びを噛みしめるのでしょうか
君との別れが 涙を誘う

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