長い髪をとかし 爪に赤いマニキュア
冷たい鏡の中で 君は僕を見ている

白い壁にもたれ 膝をかかえながら
君の背中を見ている 僕はまるで子供のように

鏡の中で揺らめく 君はいつも綺麗だよ
素顔に戻れないのは 悲しいけれど

涙流しながら 差し伸べたこの手が
君に届くはずもない 君の世界は二次元

別れてゆく時も いつもと変わらずに
風が通り抜けるように 君は部屋を出て行く

枯葉が落ちるより軽い君のさよなら
部屋にわずかな香り それが君のやさしさなのか

君はついに最後まで 鏡の中でお芝居
幕が下りてしまえば 君はもういない

戻っておいでよと 心で叫んでも
君に届くはずもない 君の世界は二次元

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