オレンジ色の街

空をオレンジ色に
染めて沈む夕陽は
悲しそうに見えるから
そっと眼を閉じる

暮れなずむこの街を
少し歩いてみよう
行き交う人の笑い顔
意味のない言葉

いつもとおんなじ日々が
夢の中で風になる
通り過ぎて行く度に
繰り返す出来事に胸騒ぎ

戻ることのない日々を
今も忘れられない
想い出という奇跡に
甘えながら今日も生きている

レトロな店の隅で
一人酔いしれながら
甘い香りに包まれた
君を思い出す

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