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『子供の庭』はこれでほんとうにおしまいです。
こづかいさんが、まだとうじょうしていなかったので、こづかいさんのおはなしを書きます。

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作者:今回はボク、映子はおやすみ
挿絵:映子
登場人物:さくら組 ゆかちゃん、あこちゃん、デブくん、チビくん、ノッポくん
     園長先生、エーコ(みどり組の先生)、ヒロヤン(さくら組の先生)
     こづかいさん

 

その日は、つめたいかぜが ピューピューふいていました。

     でも、こどもたちは、庭にでて

              げんきにあそんでいます。

   オニゴッコやカクレンボ

じめんに絵をかいている子もいます。

          ヒロヤン先生もエーコ先生も

             いっしょになってあそんでいます。

でも、みてごらん -

   庭のすみっこの大きな木のところで -

おとこの子がおんなの子を -
チビくんがアコちゃんを -

・・・と、おもったら、じつは

あこちゃんがチビくんを -
おんなの子がおとこの子を

いじめているのでした。

そこをとおりかかったこづかいさんが、けんかしているふたりを見つけて、

「こら、こら、なかよくしないと、先生におこられるぞ。」

      と、言って、

「おんなの子のくせにどうしておとこの子をいじめるんだ。」

      と、言って、

      さいごに

「わけをはなしてごらん。」 と、言いました。

「あこちゃんがボクをたたいたの。」 と、チビくん。

「ちがうわ、チビくんがわたしの足をふんだのよ。」

    と、あこちゃんがやりかえす。

「うん、よくわかった。でも、けんかというものは

            どちらもわるい。」

こづかいさんは、そう言って、ふたりにこつん!こつん!と

   ゲンコをやると、ふたりは ギャーギャーなきはじめて、

       先生のところへはしっていきました。

「おじいさん! また、こどもさんをなかせたのね。

   ちかごろは、こどもさんをたたくと、たいへんなことに

        なるんですヨ。」と、こづかいさんのおくさんがやってきて言いました。

「ばあさん、わかっちょるよ!しかし、わしゃ、

     こどもがすきだからなぐるんじゃ。

             すきでなかったら、どうしてひとさまの子をなぐれる。わしゃ -

あの子らがじぶんのこどものようにかわいい。

      ヒロヤン先生もエーコ先生もわしになぐられてそだってきた。

            ふたりとも大きくなって・・・・

  わしもとしをとった・・・だがな、あのころから

        わしの情熱はすこしもおとろえておらん・・・」

「わかりましたよ。おじいさんのすきなようにやりなさい。

   サッ、かぜがつめたいから、かぜひきますよ。

          中にはいりましょ。」

おじいさんは、じっと立ったまま、

こどもたちを見ています。

「おじいさん! ・・・・ さあ ・・・・かぜひきますよ!」

「ばあさん、わしゃ もうすこしここにいるよ。

      わしゃ、30年ちかくここのこづかいさんをつとめてきた・・・

           『まんねんこづかい』じゃ・・・こづかい、いがいはなにもしらん、

     のうなしじゃ・・・だがな・・・こうやってこどもを見ていると

         わしゃ それだけでまんぞくなんじゃ。

   こどもたちがケガせんようにみまもってやらにゃあ

                 しんぱいでしかたがないんじゃ。」

 

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        まもなく

先生が部屋に入るようにと、みんなに言いました。
こどもたちは みんな お部屋にかえっていきます。

「チビくんいたくなかった?」

「あこちゃん、ごめんね。」

あこちゃんとチビくんがなかよくならんでお部屋にかえるのを見て、

          こづかいさんはおもわずニッコリわらって言いました。

「こどもはいいのう・・・そういえば、ヒロヤン先生もエーコ先生によくなかされたものだ・・・」

こづかいさんは、せなかをまるめて、かえって行きました。

 

 

        — ほ ・ ん ・ と ・ に ・お ・ し ・ ま ・ い ー

 

 

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